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対人恐怖症の原因と改善方法【人が怖い貴方のための症状と治し方】

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公開日: 2017年3月3日

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 「対人恐怖症」は、近年、「社会不安障害」という名前で注目を浴びるようになった病気です。人前に出れば、だれでも多かれ少なかれ不安や恐れを抱くものです。この「社会不安」と呼ばれる人への不安や恐れが過剰になると、悩みや苦痛が大きくなり、社会生活にも支障を来します。これが「社会不安障害」、すなわち「対人恐怖症」です。以前は病院に行っても、「気の持ちよう」「性格の問題」とされることもありましたが治療の対象になるれっきとした病気なのです。

20代~30代の女性にも多い病気です
 
 社会不安障害は、女性に多く、男性の約2倍もみられます。病気そのものは、多くの人で10代後半~20代前半までに体験するようですがとくに悩みを覚え、生活に支障を来すようになって病院にかかる率が高いのは、20代~30代の時期。というのもこの年代では、就職して社会に出たり、結婚・出産をしてお母さんどうしのおつきあいが生じたり、ということで、社会的な活動が多くなります。そのために苦痛やトラブルを強く感じやすいのです。

性格や育った環境が関係すると考えられます

 対人恐怖症の人には、もともと神経質で小さなことにこだわったり、怖がりで恐怖心を持ちやすいなどの性格傾向がみられるといわれます。また子ども時代、人見知りがあったり、幼稚園などで泣いて母親と離れられなかった「分離不安」の傾向もあるようです。学校で友人が先生にしかられるのを見て、人前に立つのが怖くなったり、発表するときに声が震えてしまって以来、人前でものが言えなくなったなど、小さいころの体験や育った環境による影響もあるとされています。
::: 対人不安チェックリスト :::

 

□対人緊張
 学校や会社で、自分以外の人は皆仲がよさそうに見え、孤立したように感じる。他人とのつきあい方やコミュニケーションの方法がわからない。他人の存在を過剰に意識し、緊張感や苦痛を感じる、対人恐怖の典型的なタイプです。

□赤面恐怖
 人前に立つと顔が赤くなったり、異性の前に出ると赤面することが恥ずかしいために、人に注目される場面を過剰に意識したり、人が集まる場所を避けるタイプ。特定の場面で顔が赤くなっているのを指摘され、以来人前が苦手になる場合もあります。

□スピーチ恐怖
 対人不安のなかで、訴える人がもっとも多いタイプ。会議や披露宴などでスピーチをする際、頭が真っ白で声が出なかったり、不安で声が震えたりして強いプレッシャーを感じます。人前に立つ機会が増えた人にあらわれやすく、他の状況ではほとんど不安を感じない人が多いのも特徴です。

□電話恐怖
 ほかの人に聞かれていると思うと、オフィスで電話をとれない。電話が鳴ると胸が高鳴り、おかしな人と思われるのではないかと思い、電話をとっても言葉が出ない。この電話恐怖は、会社勤務の若い女性に多いタイプです,また、電話の相手を気にするタイプもあります。

□会食恐怖
 食べているところを他人に見られると、緊張して食べられない。自分の立てる音が気になって、のどが詰まる。それでおいしそうに食べられないと、同席者に申し訳ないと悩むなど、人前で食事をすることを極端に恐れるタイプです。

□視線恐怖
 人が自分に注目して、うわさをしている気がする、自分の行動を観察されているようで落ち着かない、といった他人の視線が怖いタイプと、自分の視線が相手にいやな感じを与えてしまうことを恐れるタイプの両方があります。前者が重症になり妄想的になると、別の病気(統合失調症など)の可能性も。

□書痙
 黒板に字を書く、窓ロで申込書に記入するなど、人前で字を書こうとすると手が震え、書くことがむずかしくなるタイプ。人から変に思われるのではないかと思うと、ますます震えたり書けなくなったりしてしまいます。

□振戦恐怖
 職場で来客にお茶を出そうとすると、手が震えてしまう。上司にチェックされているとパソコンを打ち込む手が震えて、ますます緊張する。このように人と接する場面で、手や足など体が震えてしまい、そうした場面が怖くなるタイプです。

□発汗恐怖
 人から話しかけられると、緊張してぐっしょりと汗をかく、仕事で接客をしていると、額からポタポタと流れるほど汗をかき、タオルが手放せないなど、人と接する恐怖や緊張のあまり、大量の発汗をするタイプです。

□腹鳴恐怖
 会議中や講演会などで、おなかが鳴るのではと心配でたまらないタイプ。そのため人が集まる場所を避けたり、食事時間でなくてもおなかに充分食べ物を入れてから出かけないと安心できなかったりします。

□自己臭恐怖
 汗のにおいやロ臭など、自分の体のにおいが人にいやな思いをさせているのではないか、と気になり、人との接触を避けるようになるタイプ。重症になって「人が自分を避ける」といった思い込みが確信的になると、「妄想性障害」という別の病気の可能性もあります。

□排尿恐怖
 男性にも多いタイプで、職場のトイレに上司や苦手な人が入ってきたり、公衆トイレなどで、後ろに並ばれたり、横に人がいると、ドキドキして排尿ができなくなる。早く出さなければと思うと、ますます出なくなってしまいます。人がいないトイレなら平気なのも特徴です。

人とどう接していいかわからない人の社交術

::: ソーシャルスキル・トレーニング :::

ソーシャルスキル(社交術)とは、人と接する方法のこと。適切なソーシャルスキルを学んだり、身につけた方法を改善することで、対人場面での緊張感がやわらぎ、自信が生まれます。それによって人と密接な関係を結べ、おつきあいが楽になるのです。たとえば……

イメージトレーニング
 「友人を持つことはすばらしいことだ」「おしゃべりは楽しい」と言い聞かせ、自分が楽しく人と話している光景を思い浮かべます。これを続けるうちに、交際がおっくうでなくなります。

ボディランゲージ
 リラックスした姿勢でほほえみ、友好的な雰囲気を作ります。体と顔をまっすぐ向ける。相手が話すときは相手の目を見、少し身を乗り出してうなずきながら聞く。握手したり、相手の名前を呼んで親しみを表す。などがあります。

::: 対人不安にならないための5つのポイント :::

鏡に向かって表情の練習を
毎日鏡に向かって自分の表情を見て、百面相をしてみましょう。緊張すると、知らず知らずに表情はこわばっています、それで相手も身がまえてしまい、互いに緊張が高まって悪循環に陥ってしまうのです。ニッコリ笑える顔を、鏡を見て毎日練習しましょう。トイレで座ったときに顔が映る場所に鏡を置いたり、洗面所やオフィスの鏡を利用してもOK。

まず自分からあいさつを
職場に行ったり、人と出会ったりしたら、まず大きな声で自分からあいさつをしましょう。そうすると相手の気持ちがやわらいで、雰囲気がふっとよくなります。自分からリラックスした印象や雰囲気をつくり出すことができます。

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リラックスして腹式呼吸
緊張して不安なときには、意識的に体にギュッと力を入れ、フッと力を抜いて脱力感を味わいましょう。力を抜きにくいときは、手、肩など部分に分けて少しずつ脱力させるのも効果的。そのあとゆっくりと腹式呼吸を。吐く息を長くするのがポイントです。

緊張をやわらげるツボを刺激
緊張する場面では、胸のつかえや不安を鎮める「内関」のツボを刺激するのもおすすめ。手首の内側のシワからひじ側に指3本分離れたところの真ん中に位置するポイントを、反対の親指で押します。まず、気持ちを整える「合谷」(手の甲側の親指と人さし指の間の指のまたで、押して痛むポイント)のツボを押してから行うと、より効果的。

アロマテラピーの香りで安心
アロマテラピーで使われる精油の香りには、気持ちを穏やかにしたり、緊張をやわらげる働きがあるとされています。とくにローズの香りには、抗不安作用があることが臨床的に確かめられています。不安なとき、ティッシュに1滴たらして香りをかいだり、お部屋に香りを漂わせて。鎮静作用のあるラベンダーもおすすめ。

::: 対人恐怖症体験談 :::

お茶を出すとき手が震える
「振戦恐怖」
(Aさん・35歳・主婦)

 専業主婦のAさんは、子どもが小学校に入り、PTAの役員を任されました。あるときPTA会長や校長先生などが並ぶ中で、お茶を出すことになりました。緊張してお茶をいれ、いざ出そうとしたとき、手が震えているのを意識したのです。やっとの思いで全員にお茶を出しましたが、それから家での接客時にも、お茶を出す手が震えて肩がしびれ、足もガクガクするようになりました。そのうち友人と行った喫茶店でも、カップを持つ手が震えるのに気づき、友人の誘いも断るようになってしまったのです。友人のすすめでメンタルクリニックに通うようになり、現在は回復しています。

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